【ノーベル賞学者が証明】「賢い親」が幼児期に投資すべき2つの能力とは?

「早期教育は意味がある?」ノーベル経済学賞ヘックマン教授の研究を基に、コスパ最強の幼児教育戦略を解説。DWEやプリスクールを活用する我が家の事例も紹介します。

「早期教育って、結局親の自己満足じゃない?」 「英語、プログラミング、スポーツ、ピアノ、芸術…あれもこれも手を出すとお金も時間もいくらあっても足りない!」

そんな風に悩んだことありませんか?

私も地方で医療専門職として働きながら、8歳(小学生)と5歳(保育園児)の子育てに追われる日々の中で、同じ思いを抱えてきました。

限られたお給料と時間の中で、子供に何を残してあげられるか。 職業柄、どうしても「科学的な根拠(エビデンス)」と「費用対効果(コスパ)」を気にしてしまう私が調べて実践していることを紹介します。

まず大前提として、 就学前(小学校に入る前)への投資が、人生で最もリターンが高い (https://heckmanequation.org/) という考え方です。

日本では、どの大学に入るかが教育のゴールにされがちで、中学・高校あたりに教育費を集中させる印象がありましたが、幼少期の投資も大事だとおいうことです。(幼少期にかけた教育費の7〜16倍の金額になってかえってくるという研究もあるようです)

1. なぜ「小学校に入ってから」では遅いのか?

いきなりですが、「ヘックマンのカーブ」 という言葉を聞いたことはありますか?

これは、ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマン教授が提唱した概念で、教育経済学の世界ではあまりにも有名なグラフです。

投資対効果は「就学前」が最強

結論から言うと、「人の能力に対する投資効果は、年齢が低ければ低いほど高い」 ということが証明されています。

【図解】ヘックマンのカーブ:就学前への投資が最も効率が良いことを示す概念図

  • 幼児期(就学前): 1の投資で、10のリターンが返ってくる(土台ができる)
  • 学齢期・成人期: 10の投資をしても、1のリターンしか得られないこともある(修正が大変)

資産運用でいう「複利」と同じです。早く始めれば始めるほど、その後の人生で雪だるま式に効果が膨らんでいきます。

これを知ってから、私は「教育費は高校・大学のために貯め込む」のではなく、「今、この瞬間の環境作りに使う」 ことも大事だと思うようになりました。

2. 鍛えるべきは「IQ」ではなく「非認知能力」

「じゃあ、早期教育で漢字や計算を詰め込めばいいの?」 ここが大きな間違いのポイントです。

ヘックマン教授の研究(ペリー就学前プロジェクト)で明らかになったのは、将来の年収や社会的成功を左右するのは、IQ(認知能力)ではなく、「非認知能力」 だったという点です。

非認知能力(ひにんちのうりょく)とは?

  • やり抜く力(グリット)
  • 自制心(我慢する力)
  • 好奇心
  • 協調性

これらはテストの点数には現れませんが、社会に出たときに最も必要な「人間力」の土台です。 この土台さえあれば、学力(認知能力)は後からいくらでも積み上げることができます。

3. なぜ我が家は「英語」を早期に選んだのか?

非認知能力が大事なら、なぜ我が家は「英語教育」に力を入れているのか。 これには2つの理由があります。

理由①:生物学的な「耳の黄金期」を逃さないため

言語、特に発音を聞き分ける能力に関しては、臨界期(クリティカル・ピリオド)が存在するという説が有力です。

「英語耳」を作るコストだけは、大人になってからでは跳ね上がります。ここだけは「今」投資しないと損だと判断しました。

実際、上の子供はK2クラス(年中さん)にインターのプリスクールに転入したのですが、馴染めるか馴染めないかの分岐点らしく、適正テストを受けた記憶があります。無事にパスして発音も綺麗だと褒められていましたが、ここはDWEを続けていたおかげだと思っています。

理由②:英語は「好奇心」を広げる最強のツールだから

我が家では、英語を「お勉強」としては扱っていません。世界を知るための「遊び道具」です。

現在、我が家では「ディズニー英語システム(DWE)」や保育園・幼稚園をインターナショナルスクールのプリスクールに入れるなどして取り組んできました。

正直、高い買い物でした。しかし、「英語教室に週1回通う」のと「毎日家で英語環境がある」のを比較したとき、英語の習得状況は大きく違うと体感できました。大人になってから英語を勉強することを考えると、時間単価で見れば圧倒的にコスパが良いと思います。

結果として、現在5歳になる下の子は、オックスフォード・リーディング・ツリー(ORT)のレベル4を自力で読んでおり、英検4級・3級を同時受験しましたが両方合格しました。(上の子は8歳で、英検準2級で、今年2級にチャレンジ中です)

また、色々な教育が日本の中に閉じた教育ではなく、まず 世界にはこんなことがあるんだよ というところから話が始まる教育も良かった点です。園の発表会なども自信を持って、自分たちのパフォーマンスに親を招待するんだ!見て欲しい!と言ってくるのも日々の教育の賜物だと思っています。

「勉強させられている」感覚はなく、絵本を読むのが楽しいから読んでいる。この 「知りたい!読みたい!」という好奇心こそが、先ほど述べた「非認知能力」そのもの だと感じています。

4. 親の役割は「教える」ことより「環境作り」

私が仕事、子育て、教育などをうまく回すために意識しているのは、「私が教えない」 ことです。

親が先生になってしまうと、どうしても「なんでできないの!」とイライラしてしまい、子供の自尊心を傷つけてしまいます。 だからこそ、文明の利器と環境に頼ります。

  • 英語: DWEやプリスクールにお任せする。
  • 疑問解決: 子供の「なんで?」には、生成AI(ChatGPTやGemini)を使って一緒に調べる。音声入力でAIと楽しく家族で会話しています。
  • 親の余裕: 家事や家庭の面倒ごとは家電などに頼るなどして、親が笑顔でいる時間を増やす。

これら全てが、広い意味での「教育投資」だと考えています。

まとめ:親のエゴではなく、将来へのギフト

早期教育は、子供を親の思い通りにするためのものではありません。 子供が将来、自分の人生を自分で選択できるようにするための 「選択肢(自由)というギフト」 です。

  1. 就学前の投資が最もコスパが良い(ヘックマンのカーブ)
  2. 大事なのはIQよりも「非認知能力(やり抜く力など)」
  3. 英語は非認知能力を伸ばすための「最高のツール」

もし「何から始めればいいか分からない」という方は、まずは高額な教材を買うことではなく、「子供の『なぜ?』にとことん付き合う(そして分からなければAIに聞く)」 ことから始めてみてはいかがでしょうか?