投資界隈だと賃貸派優位な意見が多い中で、マイホーム購入勢として買ってよかったこと

投資・貯蓄だけなら賃貸派が優位に見える時代。それでも持ち家が家庭の幸福に効く場面は確実にあると思うので、それをまとめてみました。

先に結論:住まいは"資産"と見るか、心情を含めた"大切な場所"と見るかだと思う

賃貸か持ち家か。
これは宗教戦争になりがちですが、結論はこれじゃないかなと思います。

  • 投資・貯蓄(お金)だけで最適化するなら、賃貸優位になることが多いのは同意。
  • でも家庭にとって住まいは、“資産価値"だけではない 思い出の詰まった大切な場所的な側面もある
  • だから 「幸福・家事効率・安心感・趣味の自由度」まで含めると、持ち家が強い家庭も確実にある

この記事は、賃貸のメリットをちゃんと認めた上で、
マイホーム購入勢として「持ち家の利点」を言語化してみます。


まず賃貸のメリットはデカい(ここを認めないと始まらない)

賃貸の強さは「自由度」です。

  • 仕事や子どもの学校に合わせて 住む場所を変えられる
  • 家族構成や収入に合わせて 広さやランクを調整できる
  • 修繕リスクを基本的に背負わない(大規模修繕の負担が少ない)
  • 金利や不動産市況の変化に 一方的に巻き込まれにくい(家賃上昇の再契約を断る知識と胆力は必要)

特に子育て期は、家庭の状況が変わりやすいので、
“移動できる”こと自体が価値です。

ここは持ち家では勝てない部分です。


一方で持ち家派のメリット

1) 家族にとっての“ホームタウン”ができる(これ、かなり大きい)

これは数字で測りにくいですが、実感として強いです。

  • 子どもにとって「帰る場所」ができる
  • 家族の記憶が積み上がる
  • 近くの家庭との人間関係も人生の支えになる
  • 生活の不確実性が減る(安心感が増える)

非常にふわっとした表現ですが、 “心が落ち着く拠点の固定化” という感じでしょうか。忙しい家庭ほど、拠点があることは制約になる一方で、生活のオン・オフ でリラックスできるイメージです。

2) 老後の住まい不安が減る(賃貸の最大の弱点に刺さる)

老後に向けて心配なのは、実はお金だけじゃなくて

  • 借りられるか
  • 家賃が上がり続けるか
  • いつまで同じ場所に住めるか

みたいな “住む場所の確実性” です。

もちろん持ち家にも維持費はかかりますが、
「住めなくなる」リスクは賃貸より小さくできる と思います。

人口減少していく国なので、家が余っていくことは確実で、高齢者になっても借りられるだろう!という推測はできますが、賃貸派のメリットである住みたい場所やランクが制約されるということは十分起こる気がします。

  • 高齢期になって引っ越しや住む場所の変更は大きなストレスになるであろうこと
  • 大家さんをはじめ、周りに気を使いながらの老後になる可能性があること
  • 近所づきあいなど固定化された人間関係は構築できないこと

あたりは持ち家の大きなメリットといえると思います。

そういった意味でも、我が家は新興住宅地に家を建てたので、近所に住んでいる人の年齢も近く非常に運が良かった面もあるかもしれません。(近所に住む人はどうしても運要素があるので、外れるとマイホームは地獄かも)

3) 趣味がある家庭ほど持ち家の強みがでる

マンションをはじめとした賃貸だと

  • 収納(テント・チェア・クーラーボックス)
  • バイクやくるま
  • 荷物の車載・積み下ろし
  • 泥汚れの動線
  • 騒音・共有部のルール

みたいな“地味なストレス”が積み上がります。

アウトドア・DIY・楽器・ペット……
こういう趣味は 持ち家の自由度が効きやすいです。

COVID-19のときも子どもを庭先で外に出してあげられたり、家の中でトランポリンをして体を動かしたり、マンションではできなかったな。。というようなメリットもありました。

4) 家事効率・快適性の追求は、賃貸だと限界がある

あまり語られない印象がありますが、家を建てると賃貸にはない設備を入れられることも多いです。

  • 大型食洗機
  • ドラム式洗濯乾燥機
  • 住宅本体の高気密高断熱性能
  • 全館空調システム
  • 収納の最適化
  • 洗濯室の設置

一見ぜいたく品のように見えますが、「毎日」の効果が積みあがっていくので、長い人生を過ごす場所にすると費用対効果は非常に高いと思います。

賃貸でも近いものは探せるかもしれませんが、“細部まで最適化する” のは現実的に難しいですし、特殊な設備を入れるほどお金をかけている賃貸は、それ以上に家賃も高い傾向にあると思います。


ただ、「いまの金利×物価高」だとマイホームは諦めていたかも

これは、本当に単純にタイミングがよく、コロナ以降の物価高より前に家を建てられました。金利上昇はこれから徐々に影響してくるかと思いますが、共働き世帯でペアローンでなく片方の収入で払える範囲で組んだので、なんとか吸収できるかな。。というところです。

  • 住宅は“いつ買うか”で難易度が別ゲーになる
  • 金利と価格が上がる局面だと、同じ家でも負担感が跳ねる
  • つまり持ち家は「価値観」だけじゃなく、タイミング要素が大きい

僕も、今の金利と物価高騰の局面で買うかどうかの判断をしていたら、別の意思決定になっていた可能性はあるかなと思います。


金利については、ネガティブな側面だけではないと思っている

ただ、住宅ローン金利については、マイナス側面ばかり報道されますが、一概にそうとも言えないのでは?と思っています。

インフレが進むと、

  • 手元の100万円の価値は落ちる(現金の目減り)
  • 同時に 借金の100万円の実質価値も落ちる(ローンの実質負担が軽くなる)

だから「インフレ=持ち家勢は詰む」だけじゃない。

ただし条件があって、

  • 金利上昇に負けない変動率で、給料が物価に連動して上がること
  • 生活費が上がっても耐えられる家計であること

が必要になります。

投資をしているとこのあたりも気にしてみることもあるかと思いますが、政府が政策として達成しようと頑張りますし、経済がクラッシュしそうになれば金利を下げると思うので、落ち着いて見守るフェーズかなという印象です。


まとめ:持ち家は“投資”というより“生活の設計”

賃貸のメリットが大きいことは事実としてあります。特に独身であれば、マイホームのメリットはかなり小さくなると思います。

そんな中でも、資産という客観的な指標だけでなく、自分や家族の心情的な主観的な指標で見てみると

  • ホームタウンができる(心理的安全性)
  • 老後の住まい不安が減る
  • 趣味の自由度が上がる
  • 家事効率・快適性を最適化できる(毎日効く)
  • インフレ局面では、ローンの実質負担が軽くなる可能性もある

といったメリットがあることも事実です。

資本主義社会において、お金が大事であることは仕方のないことで、数値化できない心は置き去りに、ぜいたく品だ! となりがちですが、きちんと分かったうえで無理のないローンで買うのであれば、そこまで否定するものでもないかな。。と主観的な意見を書いてみた回でした。