こどもNISAの口座開設、どこの証券会社が最もお得か——2027年開始前に知っておくべき「今すべき準備」とクレカ積立ポイントの比較

こどもNISAは2027年1月開始予定でまだ口座開設できない。盲点:現在の未成年口座はクレカ積立が使えない(本人名義カードが必要なため親のカードも不可)。2027年以降を見据えた証券会社選びの軸と、楽天・SBI・マネックスのクレカ積立比較を整理します。

「子どものためにこどもNISAを開設しようと思っているのですが、どこの証券会社が一番お得ですか?」

我が家でも最近まったく同じことを話し合っていました。せっかく始めるなら、ポイント還元なども含めて賢く選びたい。今日はその比較を整理します。

なお、まず最初に重要な事実確認から入ります。


こどもNISA、今は口座開設できない

「こどもNISA」の名称が一人歩きしていますが、2026年7月現在、こどもNISAの口座はまだ開設できません

こどもNISAは2027年1月1日開始予定の制度です。正式名称は「未成年者少額投資非課税制度(こどもNISA)」で、2025〜2026年の税制改正大綱で決定しました。制度の概要は次の通りです。

項目 内容
対象年齢 0〜17歳
年間投資上限 60万円
非課税保有上限 600万円
投資できるもの つみたて投資枠対象商品のみ
引き出し制限 12歳以上かつ本人の同意があれば可
18歳到達後 成人のNISA(つみたて投資枠)へ自動移行

2023年末に廃止されたジュニアNISAと比べると、引き出し条件が大幅に緩和されており、使い勝手は向上しています。


今すぐできること——「未成年口座」の先行開設

こどもNISA自体はまだ開設できませんが、子ども名義の証券口座(未成年口座)は今から作ることができます

楽天証券、SBI証券などの主要ネット証券では、親権者が自分の口座を持っていれば、子どもの未成年口座を申し込めます。2027年1月のこどもNISA開始後、この未成年口座がNISA口座として機能するか、または別途NISA口座の開設申請が必要になるかは各社の対応方針次第ですが、どの証券会社にするかを今のうちに決めておくことは無駄にはなりません。

未成年口座の開設で今から始められること:

  • 子どもの証券口座を親が管理する形で先行設定
  • どの投資信託を選ぶかのシミュレーション
  • こどもNISA開始と同時にスムーズに積立開始できる体制づくり

証券会社選びで差がつく——クレカ積立のポイント還元率比較(2027年以降の参考情報)

ここで重要な前提を先にお伝えします。

現時点(2026年)の未成年口座では、クレカ積立は利用できません。

SBI証券の公式FAQに明記されているとおり、「クレジットカード決済はご本人名義のクレジットカードをご登録いただくことでご利用可能」です。18歳未満はクレジットカードを作れないため、親のカードを子どもの口座に紐づけて積み立てることは、現在の仕組みではできません。楽天証券でも同様の制約があります。

では、なぜここで比較するのかというと、こどもNISAは「親が管理する」という設計が強い制度だからです。2027年1月の制度開始時に、各証券会社が「親のクレカで子どものNISA口座に積み立てできる」特例を設けてくる可能性があります。競合他社との差別化のために有利な条件を打ち出してくることも十分考えられます。

以下の比較表は、こどもNISA開始後にクレカ積立が使えるようになった場合の参考情報として見ておいてください。2027年1月の制度開始時に、改めて各社の最新条件を確認することが必要です。

こどもNISAの年間上限は60万円、月換算で5万円です。この月5万円の積立でどれだけポイントが貯まるかを比較します。

証券会社 クレカ 還元率 月5万円でのポイント 年間ポイント 条件
SBI証券 三井住友プラチナプリファード 最大3.0% 1,500pt 18,000pt 年会費3.3万円・前年利用額条件あり
SBI証券 三井住友ゴールド(NL) 1.0% 500pt 6,000pt 前年100万円利用が必要
SBI証券 三井住友カード(一般NL) 0.5% 250pt 3,000pt 条件なし
楽天証券 楽天カード 0.75〜1.0% 500pt 6,000pt 銘柄によって変動
マネックス証券 マネックスカード 1.1% 550pt 6,600pt 月1万円のショッピング条件あり
マネックス証券 dカード 1.1% 550pt 6,600pt 同上

(2026年6〜7月時点の情報。各社の条件変更により変わる場合があります)


「最強」の組み合わせは、条件次第で変わる

表を見るとプラチナプリファード×SBIが圧倒的ですが、注意点があります。

SBI × 三井住友プラチナプリファード(還元率3.0%)

  • 年会費3.3万円(税込)が必要
  • さらに「前年のカード利用額(積立以外)」の条件によって還元率が変わる
  • 積立以外で年間300〜500万円使うヘビーユーザーには強力だが、そうでない場合は実質還元率が大幅に下がる
  • カード年会費を差し引いた実質ポイントを計算してから判断

楽天証券 × 楽天カード(還元率1.0%)

  • 楽天経済圏(楽天市場・楽天銀行・楽天ペイ)をすでに使っている家庭にとっては最もシームレス
  • 楽天ポイントの使い勝手が良く、日常の買い物に使いやすい
  • 楽天の各種キャンペーンと組み合わせると実質的なポイント価値がさらに高くなるケースがある

マネックス証券 × マネックスカード / dカード(還元率1.1%)

  • 条件なしで1.1%の還元は主要3社の中でトップ
  • ただし2026年10月以降、「月1万円以上のショッピング利用がないと0%」に変更予定という情報もある(要確認)
  • マネックスポイントはdポイントに交換可能で使いやすい

総合的な判断軸

すでに楽天市場や楽天銀行を日常的に使っているなら楽天証券 × 楽天カードがシンプルでお得。条件なしで少しでも多くポイントを積みたいならマネックス証券 × マネックスカード(またはdカード)が現状のトップ。SBIは親(自分)のNISAとまとめて管理したい場合に利便性が高く、すでに三井住友ゴールドカードをメインで使っているならSBI × ゴールドNLが1.0%で使いやすい。


重要な注意点——こどもNISAの600万円は将来の投資枠を削る

制度を選ぶ前に、もう一つ知っておくべき点があります。

こどもNISAの非課税保有上限600万円は、子どもが18歳以降に使える生涯投資枠(1,800万円)から差し引かれます

つまり、こどもNISAで600万円フルに使った場合、成人後のNISA生涯枠は 1,800万円 – 600万円 = 1,200万円になります。

「では子どものためにNISAをするのは損か?」というと、そうとも言えません。早いうちから複利運用を始めることで得られる運用益は、枠の圧縮デメリットを上回る可能性が高いです。こどもNISAの優先順位についてはこちらの記事で詳しく整理しています。

また、NISAは途中で止めずに淡々と積み続けることが最も大切という話は、こどもNISAでも同じです。制度開始後にいい証券会社を選んで始めたら、あとは淡々と続けることが最大の武器になります。


今の時点でやっておくべき3つのこと

① 証券会社を決める:楽天・SBI・マネックスのどれかを選んで未成年口座の開設準備をする。各社とも2027年1月のこどもNISA開始に向けた手続きを案内するはずなので、今のうちに自分の方針を決めておく。

② 親のNISAと同じ証券会社にする:口座管理の手間を減らすには、親のNISAと同じ証券会社でまとめるのが合理的。家族全体のNISA戦略についてはこちら。

③ クレカ積立は「2027年時点の制度次第」:現在の未成年口座ではクレカ積立は利用不可(本人名義のカードが必要なため、親のカードでも代用不可)。こどもNISA開始後に親のカードを使えるようになるかは、各証券会社の対応を待つ必要があります。ポイント還元率自体も頻繁に改定されるため、2027年1月のこどもNISA開始時に改めて各社の条件を確認してから積立設定するのが安全です。


まとめ

  • こどもNISAはまだ開設できない。2027年1月開始予定。今できるのは「未成年口座」の先行開設と証券会社選びの準備
  • 現在の未成年口座ではクレカ積立は利用不可。本人名義のカードが必要なため、親のカードで子どもの口座に積み立てることは現在できない。こどもNISA開始後(2027年〜)に各社が特例を設けるかどうかを要確認
  • 月5万円(年60万円)のクレカ積立ポイント比較(こどもNISA開始後・クレカ積立が使えた場合の参考):プラチナプリファード3.0%(条件あり)、マネックス1.1%(条件あり)、楽天1.0%(シンプル)、SBI一般0.5%(完全条件なし)
  • 注意点:こどもNISAの600万円は子どもの将来のNISA生涯枠1,800万円から差し引かれる
  • ポイント還元率の条件は変わる。クレカ積立の可否・還元率ともに、2027年1月のこどもNISA開始時点で最新情報の再確認を

「どこで開設するのが正解か」よりも、「どこでも早めに始めて続けること」が教育資金形成の本質です。条件比較に時間をかけすぎるより、大まかに決めてスタートすることが大切だと思っています。